オフショア開発は成果物でコミュニケーションその2

タイ語の音声認識プロジェクトの続きです。

いろいろ手配をしたあと、挨拶程度しかタイ語を解さない私がどうやって書き起こしの品質を担保するか、これが最大の問題でした。

とりあえず今回はプロトタイプなので品質はそこそこで良い、作業者にやりかたを説明すればよい程度という計画でしたが、なにぶん作業の結果が眼に見えないのはこころもとありません。

そこで、言語学を学ぶタイ人の大学生を数名雇い、書き起こし結果のサンプルを無作為に取り出して分析、間違いパターンを抽出してもらいました。そして、その結果を作業者へフィードバックして、日々の作業の改善に役立てました。サンプルによるチェックはそのまま続け、作業者のランク付けを可能にしました。

作業者はタイピング能力を見て雇ったのですが、タイピングの精度が悪く、勤務態度も悪い作業者が二名いて、注意してもなおりませんでしたので解雇しました。幸い、替わりに入ってきた要員は優秀で英語も話せましたのででリーダー役をになってもらいました。また、真面目だがタイピングスキルが低くて極端に作業が遅い女の子がいましたが、他の作業員にかわいがられており英語も少し話せましたので、通訳と雑用がかりを兼任してもらいました。

作業者は一日中クレジットカード業務の電話応答を聞いて、書き起こす毎日ですので、モチベーションをあげるため、毎週金曜日には私がフルーツジュースを買い出しにいって、全員に振る舞い感謝の意を表しました。みんなでタイのおいしいフルーツジュースを飲みながら、その週の成果が優れている上位3名を発表し、100~300バーツの賞金を出しました。300バーツあれば、友達を呼んで屋台で呑んで食べて楽しめます。一位はずば抜けた能力をもつ女性が独占しましたが、二位以下は熾烈なレースとなり多いに盛り上がりました。

私は相変わらずタイ語はしゃべれませんでしたが、評価方法を作る事でチームと成果物をコントロールする事ができたわけです。

Posted in オフショア一般

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>