オフショア開発を英語で進める準備

さて、システム開発は、上流はいざしらず、特に下流においては本来言葉の制約を受けにくい世界だと思います。なぜなら、コンピュータシステム自体は、すでに世界共通の枠組み、モデリングが整っているからです。しかしながら、現在の日本のソフトウエア開発が進化してきた道のりは、同じ価値観と歴史(バブル以降など最近の道のり)をともに歩んできた、単一民族が磨き上げてきたものだと思います。いや、それは業界によって異なるのが実情かとも思います。

一般的に官公庁、業務系の開発においては、その業界をリードする企業の大規模な業務ノウハウ、システムのノウハウが発達し、結果ベンダー固有の垂直統合に突き進んでいます。必要とされる人材は、業務知識やその環境での大規模系アーキテクチャを知り、しかも実装レベルの経験に裏打ちされて顧客にアドバイスできる上流のSEです。製造工程はどんどん海外へ出されています。そして製造工程で国内で募集がかかるのは、囲い込みを目的とした、まだくせのついていない2年目くらいの若者です。この業界では、お客様のビジネスと、システムベンダーの囲い込みがもっとも強い要因となっていますので、技術者たちは流されるままにそれについていく、という意識になり易い危険性があります。

BtoC業界では、LAMP環境の経験を基礎として、主要なオープンソースフレームワークの経験がいくつかあれば、お呼びがかかる状況です。時には経歴書を見るととんでもなく低レベルなプロジェクト理解しかできていない技術者が、高い希望単価でオファーされていたりします。しかしながら現場の環境は最適化されており、実力があって前向きな技術者が働きやすい環境になっていると思います。オープンソース主体ですし、まるでバブル期前の世界のように、プログラミングが好きな技術者が好きで覚えた技能を活かせる気風、環境があるので世界に通用する技術者が育ちやすいと思われます。英語の情報を読むことにも普通だ、しゃべれはしないけど、という人も多いですね。

私がオフショア開発を進める上で、技術者の採用条件としているのは以下です。

  • 管理者、技術者共に、普段から国外からIT関連の情報を吸収していること。
  • 設計書は文章主体ではなく図や表、箇条書きで整合性を取った情報として記述できること。

上記がその技術者にとってごくあたりまえであれば、あまり心配はしません。英語のほかにもコード、ライブラリ、モデリングなど、共通言語がたくさんありますし、身振り手振りで通じると楽観的に思えます。そしてそういった方たちには、恐れずに海外での仕事を経験してほしいと思います。

 

これからご参考までに、私が管理したオフショア事例をいくつかご紹介します。

 

Posted in オフショア一般

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